ウェブ制作ウェブコンサルティング:POTLATCH|ポトラッチ

ウェブ業界デザイン業界のよくあるトラブルについてパート2

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さて、案件が始まるたびに「特に問題なく案件が進行しますように!」と祈って作業に取り掛かるわけですが、それでも案件の進行に問題が発生する事が有ります。

正直他の業種が羨ましい、と思うことが多々有るのですが本日は他業種とくらべてなんだかおかしい「ウェブ制作業界」の慣例と、神様仏様とも言えるお客様と私達の葛藤について色々と書いてみたいと思います。

目次

お客様、お忙しいかと存じますが是非ともご確認おねがい致します

デザインが完了したらお客様にレビューをかけます。その時点で「修正点がないか」をお客様に確認するためです。この時点で修正箇所が発生しても問題ないように(赤字が出ないように)スケジュールを作成して対応しております。

しかし、この時点で「問題有りません!」という返答があったのに、サイトが完成した後に「やっぱりここはこうしたいですね~!」なんておっしゃられると実のところ問題(赤字)になることが。

別にデザインにかぎらず、テキスト構成が全てお客様のレビュー後にデザインを起こしておりますので、サイトが完成した後の「ここはこうしたいですね~!」に関しては、制作会社側の不手際では有りません。

勿論、資料やデザインなどが完成しましたら「ご確認頂き、何かございましたらご一報下さいませ」と説明をさせて頂いておりますし、

お客様、口を付けた料理を作り直させますか?

上記の件につきましては、私共はこう考えております。「みそラーメンを注文、一口ラーメンとスープをすすり『いや、自分の気分は塩ラーメンでした』という話と同じ」と。

いわば私共は「お客様、ご注文はみそラーメンでよろしいのでしょうか?」と何度もお聞きしております。しかし、みそラーメンをお客様のテーブルに置き、お客様が一口食べた後に「いや、俺が望んでいたのは塩ラーメンだったわ。塩ラーメン作って」と言われてしまうということです。

こういった問題はどの業界でも発生するのでしょうか?実際のところウェブ制作会社くらいしかこういった問題は起きないような気がします。もちろん他業種でも発生する事はあると思いますが、こういった事象がコンスタントに発生してしまう背景には業界の闇を感じます。

ビジネスの正しい形態を考える。中小企業的ではダメ。

上記の様な対応は基本的には「イレギュラーな対応」となります。例を上げると、大手企業の店舗型ビジネスなどでは「開店時間・閉店時間は絶対」な訳です。厳密にルールに添って対応がなされますので、余程のことが無ければイレギュラー対応は発生しません。

なので、上記の様な対応をしてしまっている原因には弊社の「中小企業的体質」が問題になっているのでは無いかと思います。

実は大手の対応やルールはそんなに親切では無いのです。

契約上、様々な取り交わしが有りますのでイレギュラーな対応を求められる場合は本来お断りする事も可能なのですが・・・。やはり簡単に割り切って考えられない問題だと思います。

同業他社のケース

同業他社においても同様の問題を抱えている事が多いです。むしろこのような問題を体験した事が無い同業者を私は知りません。

世間の常識として「ウェブ制作発注はいつでも注文を付けていつでも巻き返してOK」となっているとしか思えません。

しかし、世間の他の業種に関して考えますと、どう考えてもこちらに過失が無い場合に保証する必要などは実は一切無いのです。

ウェブ制作には材料費などがかかりませんし、サービスの内訳はほぼ全てが「人的労働」になりますので、要求がしやすい可能性もあります。

しかし、材料費がかからないといっても、実際に作業に当たる人間が材料であり、私たちは無限でもなんでも有りませんので(過酷な時はマッサージを受けるなど、意外なところにコストがかかります)ので、やはりこういった体質には問題しか感じません。

本来で有れば業界全体の体質を、全体で少しづつ変えていく必要が有ると思うのですが、そういった動きもあまりありません。どちらかというといかにプログラマーに奴隷的労働を課して儲けるか、といったことばかり考えてそうな社長が集まっている業界団体は有るっぽいですが。

進む労働人口の現象。もしかしたら業界にとってはチャンスかも

実は世間では労働人口が激減しております。特にウェブやプログラムなどに関わる人々は引退が早く、寿命が最も短い業種でも有ります。

恐らくいままでは供給が過剰だった可能性が有りますが、もしかしたら需要に対して供給が現象していく可能性も今後は有ります。過酷であり、実は誰にでも出来る仕事でも無いので。

そういった現象が進んでいく中で、いつか私達の仕事もフランス料理店の様に、ドレスチェックが有り、不躾な方を入店拒否する日が来るかもしれません。

ま、これらは全て妄想ですが、楽な仕事でもなんでも有りませんので、徐々に業界の健全化が進めば良いな、という氣持でこの記事を書いた次第です。

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