7年前にウェブ制作で起業した私横山ですが、最近はなんだか数年間を無駄にしてきてしまったように思っています。
実際に無駄だったのかどうかを考えると、充実はしていましたし、今は色々な気づきがあります。でも素直にもう少し人の話を受け入れて考えるべきだったな、という点が有ります。
それは「やりたくないことリスト」の作成ですね。
ビジネスをやっていく上で、やりたくない事って結構多くありませんか?
例えば私の場合は「営業」はしたく有りません。人付き合いがそんなに好きじゃないんですよ。
ですが今は営業もやっちゃってますね。前ほどは嫌いじゃないので。
まあそんなこんなで「やりたくないことリスト」を作成すべき理由について書いていきたいと思います。
目次
1.精神及び肉体が蝕まれるから
やりたくない事をしていると精神が病んできます。
たまたま癖の強いクライアントの案件が続いたりするとそれはもうだいぶ精神が蝕まれますよね。
ぼーっとしてると簡単にブラック化してしまうのが「ウェブ制作」の案件ですし。
さて、病気の原因についてしっかりと考えるべきなのですが、病気なんていうのは大抵「ストレス」が原因だと思いませんか?
体が疲れすぎて風邪をひくということもあるわけですが、これは単純に「肉体的ストレスで免疫力が下がりウイルスに殺られる」というパターンですので原因はやはりストレスです。
肉体と精神は思うよりも密接に繋がっているものですので、ストレスが多いのは間違いなく良いことではありません。
日本という国は妙に忍耐を美化してしまうところがあります。まあしかし、忍耐が必要な場面というのは人生の局面では問われることも多いわけではありますが。
ただ、忍耐力が本当に試されるときというのはさほど有りません。人によるでしょうが五年に一回くらいですかね。
そもそも良い仕事は健康有りきですので、無理はしない、ストレスをためない、これが顧客の満足度につながる重要なポイントでは無いでしょうか。
2.人生はあっという間だから
放っておいたって人は死にます。で、死ぬ間際に後悔するって悲惨じゃないですかね?
嫌なこと、したくない事ばかりして死んでしまうと確実に後悔します。
極端な話、したい事ばかりして貧乏な人と、したくない事ばかりしている大金持ちと、どちらが幸福なのか考えてみると答えは簡単に出ませんよね?
そういう事なんです。
仕事は規模が大きくなると人を雇ったりアウトソーシングしたりする訳ですが、これって「やりたくないorすべきではない」事を他人に任せるという事ですよね。
これがどういうことかと言うと「お金を払ってでもしたくない事・すべきでは無いこと」が人には有るということです。
お金が有ればしなくて良いんです。お金が無いからするべき事ばかりになっていくんですよね。
3.周囲を不幸にしている可能性
やりたくない事をしているとストレスがたまるという話をしましたけれど、家族がいる人の場合は家族を犠牲にしちゃっているかもしれません。
私には嫁さんがいるのですが、したくない仕事を延々としているとやはりストレスが貯まりますよね。
ストレスが溜まっていると夫婦喧嘩も増えます。あまりハッピーなことでは有りません。
特に家の奥さんは専業主婦ということもあり、私の要求が高まりやすくなってしまう気がします。「俺はこんな残念な気持ちになりながらお前を養っているのに!」とかそういう感じになりがちということですね。
友人と酒を飲みに行っても愚痴っぽくなってしまい、相手に悪い気持ちを抱かせている可能性もありますよね。
なので、あなたが「したくないこと」をたくさんしていると、周囲を悪い方向に引き込んでしまう可能性がある事を考慮した方がよいかもしれませんね。
私のしたくないことリスト
さて、そんなこんなで私のしたくない事リストの発表です。
クライアントの案件
これを辞めるとぶっちゃけた話食えなくなるじゃん、だってウェブデザイナーでしょ。って思いがちですが、そのために今はブログを頑張って書いています。
クライアントの案件ははっきり言ってあまりおもしろく有りません。だって成果も要求されるし、デザインに関しても絶対に美意識はコチラが上(プロですし)にきまっているのにかかわらずああしろこうしろと言われてしまうのですからね。
さて、それで私はやはりクライアントの案件というのはあまりやりたく有りません。自分の技術力を自分自身の収益の為に活用したほうが良いと思っています。
正直言うと素敵なクライアントの方もたくさんいらっしゃいますし、恩を受けたかたも多い。そういった方々の案件は引き続き対応するつもりです。
でも、新規案件だと関係性の構築が一からになりますし、継続的なお付き合いになるかどうかはわかりませんよね。
そういったところで体力・精神力が削がれてしまうのはちょっと嫌なので、制作案件以外の収益を大きくしていくべく努力中です。
高額案件
ウェブ制作ですので、大きな案件には大きな費用を頂戴しています。
費用が大きいのは良いことだ!と思われがちですが、良いことは「営業コストが下がる」という程度です。
実質費用分の労働が発生してしまいますので、実は長丁場になって疲れる、クライアントの期待値も高くプレッシャーも高い、という事を考えると良いことでは有りません。
なので「低コスト」のお仕事を回転率高くさばいて行く方が嫌な気持ちになりません。
営業
やってみると意外と面白いのですが、そもそも私はクリエイターですので「対人関係」にそこまでスペックを割いてはいません。
内向型なのでやっぱり一人で家でものを作っているという方が自然です。なので営業はやっぱりイヤです。
クライアント全員と気が合うはずが有りませんからね。合わない方とのお仕事は双方が不幸になります。
クラウドソーシングのお仕事
割とブロガーの方って「クラウドソーシングいいよ!独立しようよ!」という話し方をされる方は多いですよね。
正直言うとクラウドソーシングって起業してすぐの方には向いていると思います。
市場で自分を高く売れない、コネクションも圧倒的に不足している。そんな方には良いシステムです。
しかしね、ある程度経験を積んで売上も立ててきた身からしますと、クラウドソーシングは「過当競争」に見えてしまうんですよ。
コンペとか恐怖じゃないですか。案件取れなければ無駄働きです。
で、案件自体も「なめてんのかコラ!」って思うような地雷案件も結構有るようですので、クラウドソーシングのお仕事もしません。
通勤の必要なお仕事
これはね、絶対に譲れません。東京都内で電車通勤とか罰ゲームもほどほどにしろよな!って思います。
こういう事を言うとサラリーマンの方に「なめんな!」とか言われがちなんですが、むしろ舐めんな!
こっちはね、大きいリスク背負って起業してるんだよ!多少いろんな自由が有っても顧客に迷惑かけなければいいんだよチキンな社畜が!!と正直思ってます。
あんなネガティブな空間に毎日押し込められるくらいなら地元札幌に帰ります。
スーツなんて着ないぞ
スーツを着るのが好きな人はいると思います。
私は大嫌いです。だって肩が凝るじゃないですか。
いつも疑問なのですが「他人が嫌がる服装を強制する社会」ってなんなんでしょうね。
ただスーツはコスパが良いことだけは認めます。
最後に
そんなこんなで「やりたくないことリストを作るべき理由」について書いてみましたけれど、起業してから数年後に絶対に自分のやり方ややっている事に疑問を抱く日が来ると思うんです。
何度も言いますが人生は有限ですので、良い人生を多くの人が望むべきだと思うんです。
特に「苦労は美徳」みたいなサイクルにハマると抜け出すのが難しい事も有ります。
私自身、忍耐力そのものを否定するつもりはありませんが、いかんせん「真面目にやりすぎる人」はうつ病でぽっくりという事もあると思います。
他人のことの様に自分の事も大切にしないといけません。反省の意味も込めて・・・。