Netflixの音楽ドキュメント作品が結構貴重だと思う今日このごろです。
意外と好きなアーティストや伝説的なアーティストのドキュメンタリー作品を「日本語字幕付き」で見れる機会って今まで無かったと思うんですよ。
その点Netflixっていろんな音楽系のドキュメントが日本語字幕で見れてしまうので音楽ファンの方には是非チェックしてみてほしいところですね。
今年見たオススメのNetflixの音楽系ドキュメント作品をご紹介致します!
目次
ストレッチ&ボビート
90年台のニューヨークのHIPHOPシーンに大きな影響を与えたラジオ番組「The Stretch Armstrong & Bobbito Show」のドキュメント作品です。
当時この番組は今では超有名な多くのラッパーがフリースタイルを披露するなど、当時のHIPHOPアーティストにとっての「登竜門的」な番組だったみたいですね。
イントロでDAS-EFXのフリースタイル、本編開始と同時にNASが出てきます。ヤバイ。WU-TANのメンバーやDJ PREMIREやFAT JOEやKRS ONE BUSTARYMESなんかの大物もガンガン登場し当時を振り返ります。
90年台のHIPHOPファンは見ておいて損はありません。90年台のニューヨークのシーンの匂いがぷんぷんしてきます。
ディファイアントワンズ ドレー&ジミー
実はDR DREの事は全然好きじゃないんですけれど、DR DREを中心に西海岸のシーンの事がよくわかります。
この作品は別にHIPHOPのドキュメンタリーという訳では無く、DR DREと音楽レーベルインタースコープの創始者であるジミー・アイオヴィンを中心に話が展開されます。
インタースコープって90年台にはかなり世界中で影響力を持っていましたよね。HIPHOPアーティストも多数在籍していましたが、ナイン・インチ・ネイルズとか、マリリン・マンソンなどのロックのアーティストも多数在籍していました。
かなり過激な影響力のあるアーティストが多く、今で言う炎上騒ぎなどもよく有ったようで当時のアレコレがわかります。
DR DREはあまり好きでは無かったのですが、実はとてもストイックに仕事に打ち込む職人気質のプロデューサーである事が解り前よりも好きになりました。
ジミー・アイオヴィンはApple Musicを立ち上げたり、その後ヘッドフォンメーカーであるBeatsByDreがAppleに買収される流れなんかもこの作品を見るとよく解ります。
実はビジネスマンでも楽しめる作品なんじゃないかな、なんて思います。
アート・オブ・オーガナイズドノイズ
オーガナイズドノイズといえばTLCの楽曲などが有名です。アウトキャストのプロデューサーでもありますね。
アート・オブ・オーガナイズドノイズはそんなオーガナイズドノイズのドキュメンタリー。
若い頃彼らは地下室でビートを作りまくります。サンプリングが中心だった当時のHIPHOPシーンの中で楽器演奏などもふんだんに取り入れた独特のスタイルが形成されていくところはとてもおもしろいです。
地下室には様々なアーティストが出入りし、やがてアメリカン・ドリームを手に入れるプロセスはテンション上がります。
反面、2018年現在オーガナイズドノイズは「あのひとは今」みたいなところがありますね。実際彼らは没落してしまうんですけれども、そういった闇の部分もきちんと表現されていますね。
ディス・イズ・ライフ
西海岸のHIPHOPというと「ギャングスタ・ラップ」というイメージですが、こちらはちょっとズレた西海岸のアンダーグラウンドシーンのドキュメンタリーです。
簡単に説明すると「ジュラシックファイブ周辺」って感じですかね。実は私ジュラシックファイブ直撃世代です。
グッドライフという健康食品のお店でフリースタイルバトルが行われており、しかもその内容は「相手を罵る」ということではなく「以下に詩的に楽しませるか」という勝敗の基準で行われていたとのこと。
全然詳しいことを知らなかったのでこの作品をみたときには衝撃を受けました。なんだか全体的にとてもポジティブで平和なムードでとても素敵な気持ちになれる作品です。
NAS/タイムイズイルマティック
ご存知NASのドキュメンタリー作品です。詩的なリリックでラップの世界を塗り替えたNASですが、彼の成功までのプロセスが解るのでひとまずHIPHOPファンは見ておいて全く損は無いですね。
無茶苦茶良い作品!超面白かった!みたいな感じではあまり無いのですが、NASなので見ておけみたいな感じですかね。
ビーツ、ライムズ・アンド・ライフア・トライブ・コールド・クエストの旅
実は今は配信されていないようで見れないのですが、これも面白かったです。トライブコールドクエストのドキュメント作品です。
Q-TIPとPhifeの確執が中心の作品でしょうか。もしくはPhifeのバスケ愛と糖尿病について、でしょうか。なかなかスッキリしないモヤモヤとした気持ちになる作品ではありますが、ファンなら見ておいて損は無い内容でしたね。
トライブコールドクエストは90年台のHIPHOPグループの中でもすこぶる好きなアーティストですので、見るとやっぱり面白いです。
ヒップホップ・エヴォリューション
シーズン1はオールドスクールから2PACまで、って感じの4本立てですね。シーズン2はマイアミベース、MCハマーあたり、その後の二本はネイティブタン登場~Wu-TAN登場の流れでしょうか。
正直この作品のシーズン2の三本目で、ビートメイカー達がサンプラーについて語ったり、レコードのディグについて語るあたり個人的に大興奮。ピート・ロックは永遠に神です。
フリースタイルダンジョンとかからHIPHOPに入ったヤングマンには是非見てほしいですね。文化がどうやって発展していったかが解りますからね。
最後に
他にもたくさんのHIPHOP関係の作品が有るNETFLIXですが、なんかこう見ると王道をちょっと外した作品チョイスな気がします。
ぶっちゃけもっと人気の有るアーティストのドキュメント作品ってガンガンありそうな気がするんですが、逆にそのちょっとズレた感が個人的には良いですね。
HIPHOPに限らず他にも良い音楽ドキュメンタリー作品があるので、ほかジャンルについても今後紹介してみたいと思います。お楽しみに!